クロスボールの対応
ゴールキーパーのクロスボールへの対応は、技術の中でも一番難しいと言っても過言でないほど難しく奥が深い技術。ゴールに立っているキーパーへ向かって来るボールだけでも、手前にくる・自分より後方へくる場合(ボールスピード・ボール回転)で違ってくるし、サイドからのクロスボールの際にキーパーがいるゴールより離れていくボールの場合(ゴールを飛び出すプレー)は、構え・予測・タイミングが一致したとしても相手選手の入りかた次第で簡単に取れない難しさがある。
クロスボールの軌道を予測する
\ 空間認知力 /
ゴールキーパーのクロスボールに対してのスキルとして『空間認知力』も欠かせない重要なものです。
サッカーでいう空間認知力とは、空中にあるボールがどこに進み落ちてくるのかを予測する能力。
空中にあるボールがどこにあり、どんなタイミングで、どこに落ちてくるのかを判断するかを考えるのは非常に重要だが難しい能力でもある。
特に、カーブや無回転などボールの軌道や風などによって予測するのは容易ではない。
私の経験値でも『空間認知力』が最近の子供たちは昔に比べると能力が落ちているように感じる。
要因が断定できるわけではないが、幼い頃に野球や川遊びなどの外でスポーツを楽しむことが減っているのが、遊びの中から身に付く能力はたくさんあるが、私は幼い頃の野球離れが原因の一つあるように思っている。
私たちの時代には、学校の昼休みや休憩時間に野球をよくやっていたが私自身その頃のボール遊びなどから、自然と覚えた感覚的な能力は多いと思う。空間認知力は、野球・ソフトボールの外野フライがいい練習になると思っているので、皆さんもサッカーボールをつかってのクロスボールでなかなか上達しない時には、ソフトボールの外野フライの練習をやってみるとよい。(スポコミいさはやのスポーツ教室内で練習しています)
サッカーを上達するために、積極的に他のスポーツを行うことを私はオススメしています。
指導者が変われば選手の感じ方がかわるように、スポーツが変われば同じ要素でも感じ方が違い収穫を獲る事は多いものです。
ボールサイドの足に重心を乗せて地面を蹴る
\ クロスのポジション /
クロスボールが特別な要素があるわけではなく、シュートを防ぐ際と同じようにしっかりとした準備が必要。ボールの位置を見てポジションをとることも、特別いつもと違っているわけではないが、シュートの際とは若干違った身体の向きと構えが大事になる。
タッチライン付近にボール保持者がいる場合、シュートを直接してくる可能性は低くなるので、ポジショニングもクロスに出るタイミングの準備をしていく必要がある。その際に確認するのは『誰に合わせてクロスがあがるのか?』そのために、ボールばかりではなく周りをみて事前に確認しなければいけない事で、これはクロスを取る上で非常に重要なこととなる。
クロスに対して、相手選手が一人しかいない場合には予想もつきやすくタイミングはとりやすい。
(1) ボールの位置に合わせたポジショニング
基本ポジション同様に良いポジション確保の準備(2) クロスボールが蹴られるまで動かない
クロスボールが蹴られる前に予測だけで前に動かない。予測だけでボールを見ない(意識しない)で動き出してしまうと、予測と違った時に逆をとられてしまいステップにもタイムロスも発生し出れないこともある(3) キーパースペースを予測する
味方・相手選手がどこにいるのか把握すると共に、キャッチ出来ずに弾く際のスペースも把握しておく
自分がどれだけの距離を出れるのか判断する材料に、自分の足の速さ・ポジショニング(立ち位置)・クロスボールの球質を考え、自身の準備・タイミングでどこまでなら出られるのかを判断しなければいけない(ここが一番難しいが、反復練習で養っていく必要がある・動画などを撮影しジャンプの高さや出たタイミングなどを見ることで自分の感覚とのギャップを知ることが出来る)
真下に入ると勢いあるジャンプができない
\ 落花地点を予測 /
クロスボールの落下地点を予測できたとしても、ステップの仕方によっては思ったようにジャンプができない場合も少なくはないのでステップワークは意識する。
(1) まっくすぐに入る
ボールの中心に入ることが大事になってくるが、軌道をみてボールの中心に入る事を心がける。しかし、勢いをつけてボールを取りたいので「落花地点真下」に入ることは避けないといけない。
(2) 落下地点がよみずらかったら回り込む
まっすぐ入るのがタイムロスをなくし、ボールへもアタックしやすいが、予測しにくく目測が難しい場合には、回り込みによりかぶることを防げる場合もあるが・・・
しかし、回り込むことにより相手が前で先に触りやすくなる場合があるので、基本的にはまっすぐ入るように心がけるようにしよう。
ジャンプする際は、助走を活かし高い位置でとれるように片足ジャンプするほうが良い。
片足でジャンプし、反対側のひざをあげる事で相手から自分の身体を守る役割もあるし、振子の原理でジャンプする高さを上げる事も可能。
GKが先に声をだして出てくれば相手も当たってこない場合もあるので、『クロスに出る!』と決め行動する際には『オーケー!』または『キーパー』などと声を出して出るのが良い!
ボールへアタックする勢いが必要
\ ジャンプ時の足の出し方 /
GKがクロスに出る際に避けて通れないのが、FWとのコンタクトだ。空中でクロスボールを処理する際に、GKは無防備になりがちとういうことを認識しよう。キャッチしようと手を伸ばした状態で、相手FWが身体ごと突進してきて着地の際にバランスを崩したりしてケガすることもある。
このようなシーンで自分の身体を守るためにも覚えて欲しい事がある。落下地点へ入る前に、2・3歩ステップしてスピードをつけボールへアタックするように勢いよくポジションに入る。
クロスボールに対してゴール側の足で踏み切り、反対側の足を曲げて身体を守ることが目的の一つにあるが、あまり上げる足だけを意識するとバランスを保てない事があるので注意が必要だ。
曲げる足を振り子の要領で、持ち上げる事により高さも上がりやすくなるのでできるだけ片足ジャンプをすることをオススメします。
ボールへアタックする勢いが必要
\ ボールはどこへ弾くのか? /
クロスボールを処理する際に、キャッチすることが最良の場合も多いが『キャッチできない!』と判断した際には、パンチングで回避する方法もある。
混戦の中で、キャッチし着地の際にボールをこぼし失点・・・なんてシーンは見たことがあるのではないでしょうか?
これは、ボールと自分の関係ではキャッチが選択できたとしても、相手がたくさんいて体に触れこぼす危険性も考慮しなかったせいでのミスが多い。
パンチングで弾く場所の優先順位(基本的には、遠く・人がいないとこへ弾くのがセオリーとなる)
(1) 味方のいる場所(ワンタッチパスとしての役割。弾いたボールを味方が先に処理できる場合)
(2) 相手のいないスペース(スペースがあっても、仲間より先に相手が拾える距離ならば二次攻撃の危険性を回避しなければいけない)
(3) サイドライン(流れを断つことで、準備をし直すことができる)
(4) コーナーキック
二次攻撃を受けない場所を考えて、弾くと良い。
最良の手段としてパンチングで味方にパスを出すと言う手段もあり、キャッチしフィードするよりもパンチングで処理できればワンタッチパスができて素早くカウンター攻撃できるので、プロの試合では時々狙ってプレーしているシーンを見るが育成年代ではほとんどできないので、上記の優先順位を意識してプレーするように心掛けよう。


