構えの基本姿勢

ゴールキーパーにとって構えの姿勢は、形にこだわるよりも自分が一番動きやすい方法を選んだほうがいいかもしれない。構え方を意識し変えるシーンは、大きく分けると3つある。 ロングレンジ・ミドルレンジ・至近距離とあるでしょう。

ロングレンジ【30メートル以上】
まずは足を運びやすい構えで準備をし、前後左右どこへきても動けるような重心をおくこと、30メートル以上離れた位置からゴールに向かってきても、ステップなしでセービングすることはないので、足を運んだステップからセービングとなるためにこのような準備が必要だ。

ミドルレンジ【15~25メートル】 至近距離【~10メートル】
距離が狭くなるにつれて、重心は低く手の位置も胸あたりから腰のあたり、至近距離ではひざ下位になるだろう。
しかも、至近距離の場合は手のひらを相手のほうに向けるとこも、構えの変化となるでしょう。

ボールサイドの足に重心を乗せて地面を蹴る

\ 踏切り足と重心 /

ゴールキーパーは、シュートへ対してセービングをしてゴールを守るシーンも当然出てきますが、最良の手段はやはり足を運んで正面でのキャッチをすることは変わらない。シュートに対して、時間的な余裕がある場面ではワンステップでもいいので足を運んでセービングすると、ノーステップで踏み切る時よりも幅広く飛べるようになる。では、具体的にどのようなことに気をつければいいのか?

まず第一に、キーパーから見て右にシュートが飛んできた際には、右足で地面を蹴ってセービングする。(ボールサイドの足で踏切るのが基本)その際は右足に重心移動できないと、力強く蹴りだすこともできないのでしっかりと踏み切る足に体重移動してることを確認しよう。踏切る方の足に重心がきてても、かかとの方へいってると動けないので注意が必要。

素早く動くためには、「かかとを上げてつま先立ちにしろ!」と言うことを聞いたことあるだろうが、私はその表現がふさわしいとは思わない。つま先立ちになると確かに動きやすそうだが、接地面積が狭くなるために不安定になると考える。かかとを無理に上げる必要もないし、以前はかかとを上げることにより後ろへ重心がいかないということも含んでそのような表現だったのだろう。

足の指のつけ根を見てください。親指と人差し指のつけ根辺りに重心を持ってくるようにすると、ジャンプする際もセービングで地面を蹴る際も力の伝達がいいと思ってる。 
この場所へ自分の神経を集中させて、プレーをやってみるとその変化がわかってもらえるのではないかと思ってます。

細かく早いスムーズなステップで動く

\ ステップワーク /

ゴールキーパーの移動手段の中に、サイドステップとクロスステップがあり使い分けをするなら、シュートへの細かい修正時にはサイドステップで対応し、移動距離が長くなればクロスステップで移動すると良い。細かいステップで速く移動できるようになろう!

サイドステップ一つにしても、ヨーロッパ系のGKと南米系のGKのステップは違う。
南米系はバネのあるようなピョンピョンした動きで移動するが、欧州系ではすり足のようにして移動するがこれはどっちが移動しやすいか、またメリットとデメリットを把握した上で使い分けるといい。

南米タイプだと経験の高いGKでないとなかなか難しいと私は考える。
このやり方だと、タイミングにはまればジャンプもしやすいし見てる方も凄い!って思わせるようなダイナミックなセービングが可能となる。
しかし、その一方でタイミングを外されたときに地面との接地が少ないために、制止できないまま動けない場面も多いと考える。それでも、そんな中でもタイミングを考えながら制止できる準備をしてるGKもいるので、経験があり状況をよめればこれも可能だとは思う。

欧州タイプの場合、すり足のように動くために空中に浮く時間が短く地面との接地時間が長いためにタイミングを外されにくいので、シュートへの対応がしやすいので、まずはこちらの堅実なステップワークをオススメしたい。

サイドステップ・クロスステップもそうだが、ひざ下の動きを素早く行わなければいけない。
制止した構えをした場合には、スムーズにボールがキャッチできるのはいい準備が出来ているからだ。
極端な話を言えば、その状態で横へ移動できれば同じようにいい準備はできたままとなるのだから、できるだけその姿勢を保てる方が有効ということになる。

サイドステップなどで移動時に、上半身・頭が上下する選手をみる事もあるが、どういった状況になるだろうか? 目でボールを追う時に、視線が上下し一点で集中して見ることができないから気をつけよう。

上の手か下の手か?ボールのタイミングに合わせる

\ セービング中の手の出し方 /

セービングする際に、良い踏切りをしても飛ぶ角度や手の出し方・タイミングによってキャッチできるはずのボールが取れなかったり、弾けなかったりするので手の出し方は重要だ。まずは、セービング中に気をつけることは飛んだときにどっちの手を出すかだ!

例えば、キーパーの右にボールが飛んできたとしよう、その際に初めから左手のオーバーハンドで行ってしまうと距離が伸びない。
まずは、右手であるアンダーハンドで行って届かないときにオーバーに切り替えると距離もでて、伸びるようなセービングが可能となる。

アンダーハンドは、低いボールには適しているが、高い位置にある場合は難しい。
逆にオーバーハンドは、高いボールには適してるけど距離が伸びないといったどっちもメリット・デメリットが存在する。両手でいくのか、片手でいくのか選択する際の判断時に意識できると最後までボールの軌道変化に対応できるようになる。

細かく早いスムーズなステップで動く

\ ボールの軌道予測 /

ボールをキャッチするのか、弾くのかは個々の能力次第だがこれがゴールキーパーにとっては、大きな差が生まれるだけでなく、失点になるのかセーブできるのかにも大きな影響を与えてしまう。全てをキャッチできればそれは最高にいいがそうもいかないし、無回転ボールや雨の日などの状況によってはキャッチに行くよりも弾いた方が安全に処理できることだってある。

コーナーキックなどでペナルティエリア内で、高いボールなど混戦時キャッチした際にレフリーから見えない場所で、相手の身体に腕があたったりすればファンブルも起こりやすく、危険回避の為にもパンチングで弾き出した方が良い場合はよくある。

無回転ボールでのシュート技術アップにより、映像や現場でもよく見るが何で今のがキャッチできないの? とか今のは触れないのか?というシーンが増えてきたように思う。
おそらくその場にいるキーパーから見れば、無回転だったりして変化してる場合があると考えるのが私たちキーパー目線の考えではないか? キャッチに行ってファンブルしての失点や、弾き損ねての失点はやはり試合中のキーパーにとってのダメージは大きいとともに、チームに与える影響も大きいのだ。

そうならないためにも、しっかり弾く技術も重要と思うが意外と正面のボールに関しては弾く練習すら行ってないようにも思える。使う使わないはどちらでも良いが、テクニックの一つとして正面のボールも弾けるようになると、また自分の中での技術アップにつながるでしょう。